吉井勇という明治生まれの浪漫派の歌人がいる。秋の歌も酒の歌も良い。この歌人が仁丹の看板のある風景を歌っていると鎌倉の父が教えてくれた。大正の頃の浅草は東京の中心であり、仁丹塔はランドマークだったようだ。仁丹の看板を子供の頃に見た記憶があるが、今時の日本で見かけることはなくなった。2011年の秋に台湾を訪問した時に店先で見つけて懐かしかった。
「東京の秋の夜半にわかれ来ぬ仁丹の灯よさらばさらばと」
「浅草の鳩も寂しく思ふらむ日頃見馴れしわれを見ぬため」
「うつくしき夜の色こそわすられねああ東京よすこやかにあれ」
祇園の情景を歌った一連の歌の中にもやはり仁丹の広告が出て来る。
「かにかくに祇園は恋し寝(い)るときも枕のしたを水のながるる」
「仁丹の広告も見ゆ橋も見ゆああまぼろしに舞姫も見ゆ」
「東京の秋の夜半にわかれ来ぬ仁丹の灯よさらばさらばと」
「浅草の鳩も寂しく思ふらむ日頃見馴れしわれを見ぬため」
「うつくしき夜の色こそわすられねああ東京よすこやかにあれ」
祇園の情景を歌った一連の歌の中にもやはり仁丹の広告が出て来る。
「かにかくに祇園は恋し寝(い)るときも枕のしたを水のながるる」
「仁丹の広告も見ゆ橋も見ゆああまぼろしに舞姫も見ゆ」
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