7月21日はヘミングウェイの誕生日だったので、キルギスの友人たちが草原で酒を酌み交わしてヘミングウェイを偲んだというFB投稿を読んだ。キルギスにいた頃に新潮文庫で「移動祝祭日」を読み共感したので、「武器よさらば」と「日はまた昇る」を読んだ。面白かった。わたしが50代になった頃の話だ。「移動祝祭日」はまだヘミングウェイの名声が確立する前のパリ時代を中心とした回想録だ。この本の中でヘミングウェイがフィッツジェラルドとの関わりについて書いているのが面白い。「グレート・ギャツビー」を書いたフィッツジェラルドのことは20代の頃から好きだったので、複雑な気持ちになった。ずいぶん手厳しい人物評だ。 お互いの魅力を認め合いながら、やがてすれ違う人たちの例として、四方田犬彦氏が由良君美先生に捧げるために書いた「先生とわたし」という本を思い出した。
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