2014年10月6日月曜日

古井由吉「杳子」と「櫛の火」

古井由吉の 「杳子」 は若い頃とても気になった作品だ。事情があってとても複雑な気持ちになるので、この本を読んだ時に感じていたことを説明するにはもう少し歳をとる必要がありそうだ。青春期の物語にはどこかで共通するものがある。この物語のヒロインは村上春樹の 「ノルウェイの森」 の直子に似ていると思う。当時学生だったわたしは同じく映画化された 「櫛の火」 (神代辰巳監督、 1975年) を観ている。草刈正雄、ジャネット八田、桃井かおりの豪華キャストだった。不思議な味わいの映画だ。

2014年の夏に帰省した時に、ウランバートルで働いているAさんから馬頭琴のCDをいただいた。グーグルで馬頭琴のことを調べていると映画「馬頭琴夜想曲」(木村威夫監督、2007年)が出てきた。山口さよこ(小夜子から改名)さんが主演している。モデルとして活躍した不思議な魅力の山口さんはこの映画の完成後2007年の夏にご逝去された。その記事で山口さんが1977年に古井由吉原作の映画「杳子」に出演していたことを知った。人気絶頂だった山口さんの不思議な雰囲気を撮るのが中心だったようで、原作とはストーリーが変えてある。


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